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リニューアルで新設されたプレミアムラウンジ。ここには、専用デスクのコンシェルジュが常駐する。
アンマーの心で
おもてなし 
Southern Beach Hotel & Resort
Photo Masahiro Goda Text Rie Nakajima
那覇空港から一番近い大型リゾートホテル、サザンビーチホテル&リゾートが6月28日にグランドリニューアルの日を迎えた。オーシャンビューのプレミアムクラブフロアやラウンジ、糸満の鮮魚を提供するレストランなどをより魅力的に彩るのは、糸満伝統のアンマー(お母さん)のおもてなしの心だ。
糸満は、沖縄漁業の発祥といわれる地だ。漁場条件に恵まれ、琉球王朝時代から盛んに漁業が行われていたため、沖縄では漁業に携わる者のことを“イチマナー"(糸満の人)と呼んでいた。それほど、沖縄漁業の代名詞として知られていたのだ。男たちは一度に40~50名が船に乗り、水深20~30mで県魚のグルクンを追い込む“アギヤー"という大型の追い込み網漁に精を出し、数々の漁業技術を発明して沖縄本島から八重山諸島、長崎県の五島列島まで指導に出向いていた。現在も糸満海人(ウミンチュ)は健在で、旧正月に色鮮やかな大漁旗を掲げた漁船が並ぶ風景や、旧暦5月4日に行われる勇壮な競漕「ハーレー」からも、糸満に受け継がれた誇り高き海人スピリットを感じることができる。
 海に出る男たちの陰で、家と町を支えたのがアンマー(母親)だ。男たちが取った魚を桶に入れて頭に載せ、行商したのも女性。気丈な糸満の母たちは、糸満から那覇まで歩いて売りに行ったという。
「沖縄では、お母さんのことをアンマーと言います。糸満のアンマーは、人を思いやることができる、情の深い、しっかり者だったそうです。その糸満にあるホテルだからこそ、地域の伝統文化の一つとして、アンマーの精神を受け継いでいきたいと思っています」とサザンビーチホテル&リゾートの大城智子さんは言う。
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