14世紀~16世紀
大型時計から携帯時計へ
大型時計から携帯時計へ
当初、クロックは教会や修道院の時計塔などの建造物として設置され、14世紀までにはヨーロッパ各地に広まっていく。15世紀に動力源となるぜんまいが発明されると、時計の小型化が進み、屋内用の装飾性の高いクロックが登場。15世紀末には、携帯できるサイズのものが現れ、デザインの多様化も進み、貴族階級の装身具としてもてはやされ始める。16世紀になると、ベルト、ネックレス、指輪などに時計を仕込んだ“見せる"装身具として発達していく。

針が1本付いた八角形のペンダントウォッチ、無銘、ブロワ、17世紀前半、国際時計博物館、ラ・ショード・フォン、スイス。ⓒDominique Cohas / 高級時計財団 ジュネーブ スイス