世界の贅沢、NILEの贅沢

（上）今もなお伝統的なクラフトマンシップによって生み出されるスタインウェイピアノは、1台1台が芸術品のような美しさ。（下左）創業当時の最高水準の設計技術と革新的なアイディアを融合させ、世界のピアノ造りの規範となるような独自のシステムを確立。（下右）多彩な音色を奏でるスタインウェイピアノは、あらゆるジャンルの世界的なピアニストに愛用されている。

比類なき響きの創造
Text Nile’s NILE

可能な限り最高のピアノを―創業者であるヘンリー・E.スタインウェイの哲学が、独自の厳格で揺るぎのないピアノ造りのスタインウェイシステムを生み出した。
　ドイツからニューヨークに渡り1853年に創業して以来、125以上の特許を取得し、現代のピアノ造りの先駆者として業界を牽引してきたスタインウェイ。長い年月を経て確立されたスタインウェイシステムは、単に素材、部品、構造が優れているだけではない。最高の響きを実現するために職人が知恵と技を注ぎ込み、さらに情熱と時間を費やすことで、唯一無二のスタインウェイとなるのだ。
　木材の選定から乾燥させる期間を経て、製造工程に入ってからさらに1年。楽器として完成するまで、3年もの年月を要するピアノの音色は、イニミタブルトーン（比類なき響き）として多くの人に愛され続けている。世界のトップアーティストからスタインウェイが選ばれる理由は、この多彩な音色だ。
　2013年には創業160周年を迎え、世界限定50台の記念モデルとして「アラベスク」を発表した。アメリカの家具デザイナー兼アーティストとして知られるダコタ・ジャクソンとのコラボレーションで、バレエから発想した“流れ"と“動き"のある美しいフォルムが印象的なデザインだ。
　「スタインウェイだけがスタインウェイ。このようなものは世界のどこにもありません」
　往年の巨匠、アルトゥール・ルービンシュタインが残した言葉こそ、まさにスタインウェイピアノを表現している。今も変わることのない伝統的なクラフトマンシップによって生み出されるピアノは、1台1台が芸術品と評され、何世代にもわたり受け継がれていくだろう。

●スタインウェイ・ジャパン
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