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(上)アヴァノスの町の陶芸家と、所狭しと並んだ彼の作品。(中)オスマン帝国時代に作られたというハト小屋と、“フェアリー・チムニー”と呼ばれる天然の土柱。(下)アルゴスから望むカッパドキアの朝日。
ホテル自体は2010年にオープンを果たしたけれど、発掘・修復作業は今もなお継続されていて、8年間このプロジェクトに携わったジャンセベルから学ぼうと、数々の建築士や学生が訪れては貢献しているとのこと。この辺りの地元職人は伝統的手法でカービングや大工仕事、鉄工にあたり、イリカリ氏いわく、すでにこれまで数百人近くの石工を育てたのだそう。
 ほかにも今後は、音楽や陶芸コースを準備したり、最高6万本の保存が可能になるようワイン貯蔵庫の修復に更に力を入れたり(2015年にはアルゴスのオリジナルワイン醸造所も完成予定)、有機菜園を農園へと拡張し、スパ&ハマムを建造、来年には丘の上に“修道士スイート(monk suite)"をオープンするなど、プロジェクトの見通しと可能性はまだまだエンドレス。でもオズバイ氏いわく、どの企画も「この村の伝統ある価値観を取り戻すため、繊細な感覚を持ってアプローチ」されるということだから、ここが観光客の溢れるどこかのリゾートのようになる心配はなさそうだ。

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