


上段から「ザ・モダン・ホテル」(アイダホ州|ボイシ)、「ホテル・バレー・ホー」(米・アリゾナ州|スコッツデール)、「ザ・スタンダード ハリウッド」(米・カリフォルニア州|ロサンゼルス)。
9.The Modern Hotel(アイダホ州)
米・テレビ番組と言えば、近年人気のドラマ『Mad Men』の主人公ドン・ドレイパーが訪れてもおかしくなさそうなのはここ「ザ・モダン」。まあ、彼がニューヨークでなくアイダホ州を舞台にしていたらの話ですが。かつてはチェーンの安宿だったこのホテル。ザ・モダンとなってからはランプシェードにいたるまで、ことごとくすべてが温かみのあるミッドセンチュリー・スタイルに。唯一21世紀らしいのは、どの部屋にも深めのバスタブが付いていること。ゆったりとお風呂に浸かる贅沢というのは、モーテル全盛期のアメリカではあまり考えられなかったわけです。
10.Hotel Valley Ho(アリゾナ州)
フェニックスからもそう遠くない、優雅なスコッツデール郊外にある「ホテル・バレーホー」は、自動車文化と深いつながりを持つ一軒。車も、モーテル集合帯である郊外も、高速道路拡大と共に成長したもの。フランク・ロイド・ライト風のこの50年代の建物は、ビビッドなレトロカラーとモダニスト様式の調度品、敷地内中央にある空色のプールといった要素を抱え、まるでタイムカプセルのように佇んでいます。
11.The Standard Hollywood(ロサンゼルス)
Oもともと1962年に「Thunderbird Motel」としてオープンした建物を、近代人の懐古心をくすぐる存在として再生させたのが「ザ・スタンダード ハリウッド」。モダニスト家具、眩しいほど真っ白な外壁、床と天井にあしらったシャグカーペット、プールサイドには緑の人工芝と、60年代のイメージを遊び心持たせて再現したホテルです。そんなオールドファッションなデザインながら、立地はワイルドな夜遊びシーンとヒップなナイト人口で有名なサンセット・ストリップだから、ルート66沿いの寂れた郊外の町とはほど遠い雰囲気です。
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