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Salone del Mobile. Milano 2018©Courtesy Salone del Mobile.Milano_Francesco Rucci
美しい家具が集うお祭り
Text Rie Nakajima
史上最高の来場者数を記録した2018年のミラノサローネ国際家具見本市。今年も各ブランドが持てる技術を昇華させ、新しく、機能的で、時に官能的な、美しき家具の世界を追求。名だたるファッションブランドも集い、感性の競演が繰り広げられた。
4月17日から22日まで開催された世界最大級の家具の祭典「ミラノサローネ国際家具見本市2018」。57回目となった今回は、隔年で開催される「サローネ国際キッチン見本市(エウロクチーナ)」や「サローネ国際バスルーム見本市」も行われ、出展社総数1841社。来場者数は6日間で188カ国以上から43万5065人と、史上最高を記録した。
 ミラノ市と企業が一体となるこのイベントの期間中、街はまさにお祭りムードに包まれる。ミラノサローネの他、街では1週間にわたり企業や個人が自由展示を行う「フォーリサローネ」を同時開催。エルメスやルイ・ヴィトンなどのファッションブランドもインスタレーションを行い、大いににぎわいを見せた。
 今や世界中の企業やクリエーターをつなぐ場となったミラノサローネ。その始まりは、イタリアに数多く存在する老舗の家具メーカーが一堂に会して交流を図るとともに、当時、流通し始めた大量生産の安価な家具とは一線を画した、良質な家具の見本市を開催したことにある。華やかなイベントの背景には、古くから世界に誇る家具作りを続けてきたイタリア人の矜持(きょうじ)があるのだ。
 いつの時代も、家具は人の生活において必要不可欠な道具であり、感性を刺激し、愛着を抱かせるものであることが求められてきた。それは、斬新で美しい家具が集う現在のミラノサローネからも感じられる。
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