

「ワクチン相場」の
なかでも一部に光る
ニッポンの技術
なかでも一部に光る
ニッポンの技術
田嶋智太郎 経済アナリスト
執筆時におけるNYダウ平均やS&P500種、ナスダック総合といった米国の主要株価指数(3指数)は、いずれも史上最高値圏での推移を続けている。
周知のとおり、バイデン米政権下におけるワクチンの展開は従来の想定よりも前倒しで進んでおり、先にニューヨーク市は7月1日にも経済活動をほぼ完全に再開し、市中の店舗や飲食店、競技場、美容室などを通常営業に戻す(学校と劇場は今回の対象外)方針を示した。4月下旬に発表された米国の1 ~ 3月期のGDPは前期比年率6.4%増の高い成長となり、同じ1~ 3月期における米主要企業の決算を見ても、多くの企業において極めて好調な業績の推移が認められることを明らかにしていた。
このような状況であるにもかかわらず、米連邦準備制度理事会(FRB)は依然として「ハト派」的な姿勢を崩して
おらず、加えてバイデン政権からはインフラ投資や教育・子育て支援計画として非常に大規模な財政出動の方針が追加で打ち出されているわけであるから、米株価指数が軒並み強含みで推移しているのも道理と言える。
翻って、日本の株式市場の方はというと、日経平均株価で3万円前後のところが当面の壁となって立ちはだかり、2月半ば以来長らく頭打ちの状態を続けている。これは、言うまでもなく米国や英国、中国などに比べてワクチンの展開が「比べ物にならないほど遅い」という事実と決して無縁ではないと見られる。
世界的に「ワクチン相場」の様相が色濃くなるなか、ワクチン対応の遅れで政権の行方も大きく揺らぎかねないとなれば、海外勢が日本株から少し距離を置こうと考えるのも致し方ないことではある。
とはいえ、そんな日本株のなかにも足元でグングンと収益期待を高め、株価が上値追いの展開を続けている業種や企業(銘柄)は少なからず存在する。
周知のとおり、バイデン米政権下におけるワクチンの展開は従来の想定よりも前倒しで進んでおり、先にニューヨーク市は7月1日にも経済活動をほぼ完全に再開し、市中の店舗や飲食店、競技場、美容室などを通常営業に戻す(学校と劇場は今回の対象外)方針を示した。4月下旬に発表された米国の1 ~ 3月期のGDPは前期比年率6.4%増の高い成長となり、同じ1~ 3月期における米主要企業の決算を見ても、多くの企業において極めて好調な業績の推移が認められることを明らかにしていた。
このような状況であるにもかかわらず、米連邦準備制度理事会(FRB)は依然として「ハト派」的な姿勢を崩して
おらず、加えてバイデン政権からはインフラ投資や教育・子育て支援計画として非常に大規模な財政出動の方針が追加で打ち出されているわけであるから、米株価指数が軒並み強含みで推移しているのも道理と言える。
翻って、日本の株式市場の方はというと、日経平均株価で3万円前後のところが当面の壁となって立ちはだかり、2月半ば以来長らく頭打ちの状態を続けている。これは、言うまでもなく米国や英国、中国などに比べてワクチンの展開が「比べ物にならないほど遅い」という事実と決して無縁ではないと見られる。
世界的に「ワクチン相場」の様相が色濃くなるなか、ワクチン対応の遅れで政権の行方も大きく揺らぎかねないとなれば、海外勢が日本株から少し距離を置こうと考えるのも致し方ないことではある。
とはいえ、そんな日本株のなかにも足元でグングンと収益期待を高め、株価が上値追いの展開を続けている業種や企業(銘柄)は少なからず存在する。