
転生する伝統 トミタ
Photo TONY TANIUCHI
Text Junko Chiba
Text Junko Chiba
フランスの“インテリア遺産”を斬新なスタイルで現代によみがえらせる――。ピエール フレィは、世界最大のファブリックスブランドの一つだ。今年も瞠目の新作を発表し、日本総代理店を任じるトミタに上陸した。アジア市場を統括するマシュー・フレィ氏が、その魅惑の世界を語る。
創業1935年。60年代にブランドを確立したピエールフレィはファミリービジネスを通して盤石な経営基盤を築き上げた。近年はブラクニエ、ブザック、ファディーニ ボルギ、ル マナックと、いずれも約1世紀の歴史と伝統を持つ4ブランドを傘下に置き、快進撃を続けている。
「私たちファミリーは伝統を大切にしています。フランスの宮廷文化を彩ったバロックやロココの時代からの約2万5000点もの素材を保管しており、そのアーカイブを自由自在に組み合わせて使っているのです。デザインはもとより、多色プリントやジャカード織、微妙なテクスチュアの織物、精緻(せいち)な刺繍(ししゅう)などに駆使された技法も含めてね。それも単なる再現ではありません。今の時代の感性に響く新しいものをつくり出しているのです。私たちが重視するのは、1にクリエイティビティー、2にクリエイティビティー、3にクリエイティビティー。それだけです」
「私たちファミリーは伝統を大切にしています。フランスの宮廷文化を彩ったバロックやロココの時代からの約2万5000点もの素材を保管しており、そのアーカイブを自由自在に組み合わせて使っているのです。デザインはもとより、多色プリントやジャカード織、微妙なテクスチュアの織物、精緻(せいち)な刺繍(ししゅう)などに駆使された技法も含めてね。それも単なる再現ではありません。今の時代の感性に響く新しいものをつくり出しているのです。私たちが重視するのは、1にクリエイティビティー、2にクリエイティビティー、3にクリエイティビティー。それだけです」