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 最初に訪れたのは、北海道北部の西海岸・羽幌町の沖合いに浮かぶ島――焼尻島。羽幌港からフェリーで約1時間の場所にある。島の約3分の1が羊たちのための牧草地となっており、ここで600頭もの羊が放
牧されている。海に囲まれた広大な敷地で羊が草を食む様子は、まるでスコットランドのようである。この楽園でのびのびと暮らす姿は、静かな島の牧歌的な風景となり、見る者に癒しを与えてくれる。
 ここ焼尻めん羊牧場で35年間、羊を育てているのが場長の大井公世さんだ。3年前までは町営の牧場だったが、年間1000万円の赤字が続き撤退。現在は、「萌州ファーム」に民間移譲された。大井さんは、経営がどこになろうと、焼尻めん羊牧場で羊を飼い続ける。
1 島の羊は交配なしの肉用サフォーク。単一種血統を守っている。栄養のある牧草を食んで育った羊はまん丸に太っている。1日に体重の約1割(6kg)もの草を食べるという。

2 潮風を受けたミネラル豊富な牧草を食べて育った焼尻の仔羊肉(ラム)は、臭みがなく柔らかでジューシーだといわれる。広い牧草地があるのも強みだ。
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