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(上)HIGASHIYA GINZA(茶房)で供される特製「かき氷」。左はコクのある抹茶にほどよい甘さの粒あんと自家製の白玉を合わせた「抹茶金時」(7月初旬~下旬)。右は、甘夏の果肉をぜいたくに使用したシロップの「甘夏」(~7月中旬)。(下左)愛媛産の無農薬で育てられた甘夏を使った「甘夏の道明寺羹」。6 月上旬から8 月上旬までの販売。(下右)夏の定番である「青竹水羊羹」は、青竹の入手が限られるので5日前の注文が必要。

●HIGASHIYA GINZA
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル2F
TEL 03-3538-3230
営業時間 11:00~19:00
月曜定休(祝日の場合営業、翌火曜休み)
http://www.higashiya.com/
涼を和菓子で感じるHIGASHIYA
季節の変化を“日々の果子”で楽しむ
日本の伝統文化の一つである和菓子が、“日々の果子"として日常に息づいてほしいという思いを店名に込めている和菓子店「HIGASHIYA」。
 もともと「菓子」は「果子」と書き、干した果実や木の実を食したのが始まりだといわれている。ここから和菓子という文化が、日本の伝統的な美意識として日本人に根付いているのだが、現代では残念ながら“日々の果子"という役割を果たしていない。和菓子という伝統文化を再び日常に息づかせるべくスタートしたのが「HIGASHIYA」である。
 そもそも和菓子は、身近な自然の恵みをより大きな自然に見立て、暮らしの中でも季節の変化を多様に楽しもうとする、日本人の持つ心の豊かさから生まれた。こうして日本人が最も大切にしてきた“季節感"を、HIGASHIYAでは和菓子の見た目、香り、食感、味わいで見事に表現している。
 そのHIGASHIYA夏の涼菓は、日本の夏の美しさを映したものばかりを用意している。初夏から夏の棹物である「甘夏の道明寺羹」は、甘夏の色の美しさとみずみずしさをとじ込めた限定商品。愛媛県産の甘夏をひと房ずつ丁寧に砂糖漬けにし、透明感のある錦玉羹に仕立てた。甘夏の甘酸っぱさとほろ苦さ、道明寺粉が口に残らない繊細な食感がいい。
 ほかにも、国産の青竹を使い、職人が全て手作りしている「青竹水羊羹」。口溶けのいいなめらかな食感がたまらない逸品だ。銀座店HIGASHIYA GINZAの茶房では、特別メニューを提供している。夏は、やっぱりかき氷。きめ細かく、優しい口当たりの氷と自家製の季節のシロップがさらなる“涼"を運び込んでくれる。
 和菓子を食べながら、ひと時の幸せな“涼"をとるのもまた一興だ。
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