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リズミカルな葉の中に咲く可憐な萩の花が美しい「萩叢 HAGIMURA」に、質感のある無地の「マニラ麻」の組み合わせ。 / 伝統的な幾何学模様を用いた「松皮菱 MATSUKAWABISHI」と、マキの葉を表現した「高野 KOUYA」。 / 異なる陰影を楽しむため、不織布貼り紙、紙、シャドープリントをそろえた「芒野 SUSUKINO」は7色展開。
今回の「HANA Ⅴ」では、早春の山に椿の花が連なる「花宴 KAEN」など壁画4点の他に、可憐な秋の萩を描いた「萩叢 HAGIMURA」、ススキの葉が一面に広がる「芒野 SUSUKINO」、日本の伝統的な幾何学模様の一つである松皮菱をモチーフにした「松皮菱 MATSUKAWABISHI」など、計8種の柄と無地の壁紙74点を用意。「HANA」が描き出す情緒的な模様は全コレクションを通して、グレーや茶、グリーンなど落ち着いた色調で表現され、和にもモダンな空間にも見事にマッチする。中でも2枚1組の大きな絵のような壁画は、ベッドヘッドやアクセントウォールなどの感覚で取り入れられると評判が高い人気シリーズだ。
 日本人の素材に対する繊細な感性を改めて見直し、質感を重視したという「HANA Ⅴ」。例えば、現在の壁画制作において主流とされるデジタルプリントではなく、質感の出るシルクスクリーンのハンドプリントを採用。壁紙の上にマニラ麻を重ね合わせるシャドープリントや、メタル色の上に薄い不織布を貼り合わせる手法など、自然素材を織り交ぜながらさまざまな光沢やテクスチャーを取り入れている。それにより、ライティングや見る角度によって異なる表情が際立ち、空間に奥行きをもたらしてくれる。
 ライフスタイルに合わせて好きな色や柄、素材をたくさんの種類の中から選べる壁紙の素晴らしさを伝えていきたいという思いと、日本の伝統的なものづくりを継承していく責任感から、トミタでは昨年、桐(きり)、楮(こうぞ)、金銀箔(きんぎんはく)など日本独自の素材を用いて伝統技術を継承する職人とコラボレーションした「Art Wall LEGEND Ⅱ」を発表した。同作に続き、「HANA Ⅴ」にも、より多くの人に壁紙が認知され、手に取ってほしいという願いが込められている。
 日本が誇るものづくりの技術が結集した優美な意匠。現代人が忘れかけている日本の美意識はもちろん、壁紙の素晴らしさが詰まっている。

●トミタ TEL03-5798-0082
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