

米大統領選前後の相場の波乱は大チャンス!?
田嶋智太郎 経済アナリスト
いよいよ米大統領選の投開票日が間近に迫ってきた。とはいえ、開票が始まっても結果が明らかになるまでにはかなりの時間がかかると見込まれるうえ、たとえ一方が高らかに勝利宣言を行ったとしても、最終的な“決着"がつくまでには気が遠くなるほどの時間が経過する可能性もあるとされる。
なにしろ、これまで現職のトランプ氏は新型コロナウイルスの影響で利用が急増すると見込まれている郵便投票を「不正の温床」と見なす発言を繰り返してきた。仮に、トランプ氏の敗色が濃厚ということになれば、場合により勝負の最終決着が連邦最高裁判所での法廷闘争にもつれ込むとの警戒も強い。その可能性をも視野に入れるトランプ氏は、先に死去したルース・ギンズバーグ判事の後任に保守系の人物を充てることで、自身に有利な判断が下される可能性を高めようと画策してきた。
よって、市場では米大統領選の投開票日後に相場がいったん大きく荒れる可能性が高いと見る向きが少なくない。当然のことながら、事前にリスク資産のウェートを落としておこうと考える向きも増えるものと見込まれる。つまり、米大統領選に相前後して相場は波乱含みの展開になりやすい。
選挙の決着が遅れれば、それだけ米政治の混迷は長期化し、結果的にコロナ禍からの回復に支障が生じるとの懸念が市場で強まりやすくなる。その場合、やはり米株価が再び調整含みの展開となり、全体にリスク回避的なムードが広がりかねない。
ただ、なかにはそうした局面こそが絶好のチャンスと考えるたくましい投資家も少なからず存在する。仮に、選挙後の波乱を嫌気して一時的にも株価が少々まとまった下げを演じる場面があれば、そこは有望株にとってまたとない押し目買いの好機となり得るからだ。
なにしろ、これまで現職のトランプ氏は新型コロナウイルスの影響で利用が急増すると見込まれている郵便投票を「不正の温床」と見なす発言を繰り返してきた。仮に、トランプ氏の敗色が濃厚ということになれば、場合により勝負の最終決着が連邦最高裁判所での法廷闘争にもつれ込むとの警戒も強い。その可能性をも視野に入れるトランプ氏は、先に死去したルース・ギンズバーグ判事の後任に保守系の人物を充てることで、自身に有利な判断が下される可能性を高めようと画策してきた。
よって、市場では米大統領選の投開票日後に相場がいったん大きく荒れる可能性が高いと見る向きが少なくない。当然のことながら、事前にリスク資産のウェートを落としておこうと考える向きも増えるものと見込まれる。つまり、米大統領選に相前後して相場は波乱含みの展開になりやすい。
選挙の決着が遅れれば、それだけ米政治の混迷は長期化し、結果的にコロナ禍からの回復に支障が生じるとの懸念が市場で強まりやすくなる。その場合、やはり米株価が再び調整含みの展開となり、全体にリスク回避的なムードが広がりかねない。
ただ、なかにはそうした局面こそが絶好のチャンスと考えるたくましい投資家も少なからず存在する。仮に、選挙後の波乱を嫌気して一時的にも株価が少々まとまった下げを演じる場面があれば、そこは有望株にとってまたとない押し目買いの好機となり得るからだ。