
昨年、京橋にオープンした新ショールームでは、世界各国から厳選した壁紙やファブリックス、家具を実際に見ることができる。「アート ウォール レジェンドⅡ」も展示中。
「桐」は福島、「楮」は鳥取、「金銀箔」は広島にある工場の職人が製作を担当。先代より付き合いのある信頼を寄せる職人と富田氏が互いにアイデアを出し合いながら新しい技術を駆使して製品化が進められた。
桐は、極限まで薄くスライスして染色し、型抜きしたうえで一枚一枚貼り合わせ、麻の葉文様を描いた「麻の葉」、モザイクのようにはめ込んだ「光陰」など繊細な模様を表現。100%楮を使用した因州の楮和紙は、山並みを一枚の絵のように描いた「幾重」、空から見た田畑を描いた「格子」など雄大な自然を表わしている。さらに、金銀箔は、さまざまな色の箔を散らした「七彩散らし」、四角い箔と屑箔をグラデーションのようにつなげた「宙」、絹の上に箔を重ねた「絹襲」など、独創的なデザインが多数そろう。
「壁紙としてだけでなく家具やパーティション、アートウォールにも使用でき、アイデア次第でさまざまな可能性が生まれます。住宅、商業施設、オフィスなど用途を問わず幅広く取り入れてほしい」
かつてカリフォルニアで設計に携わった経験から、インテリアにおける壁紙の重要性を実感したという富田氏。日本でもより多くの人に手に取ってもらうことを望んでいる。
「高度経済成長期以降、施工性が良く安価なビニール壁紙が普及し、現在日本では98%を占めています。作り手側の効率だけを優先した壁紙業界を、今一度使う側の立場に立ったものへと変えていきたい」
次のビジョンは日本のみならず世界各国にその価値を分かり合えるパートナーを持つこと。時代を超えて求められるものづくりを目指すトミタが、日本が誇る壁紙を発信していく。
●tomita TOKYO TEL03-3273-7500
桐は、極限まで薄くスライスして染色し、型抜きしたうえで一枚一枚貼り合わせ、麻の葉文様を描いた「麻の葉」、モザイクのようにはめ込んだ「光陰」など繊細な模様を表現。100%楮を使用した因州の楮和紙は、山並みを一枚の絵のように描いた「幾重」、空から見た田畑を描いた「格子」など雄大な自然を表わしている。さらに、金銀箔は、さまざまな色の箔を散らした「七彩散らし」、四角い箔と屑箔をグラデーションのようにつなげた「宙」、絹の上に箔を重ねた「絹襲」など、独創的なデザインが多数そろう。
「壁紙としてだけでなく家具やパーティション、アートウォールにも使用でき、アイデア次第でさまざまな可能性が生まれます。住宅、商業施設、オフィスなど用途を問わず幅広く取り入れてほしい」
かつてカリフォルニアで設計に携わった経験から、インテリアにおける壁紙の重要性を実感したという富田氏。日本でもより多くの人に手に取ってもらうことを望んでいる。
「高度経済成長期以降、施工性が良く安価なビニール壁紙が普及し、現在日本では98%を占めています。作り手側の効率だけを優先した壁紙業界を、今一度使う側の立場に立ったものへと変えていきたい」
次のビジョンは日本のみならず世界各国にその価値を分かり合えるパートナーを持つこと。時代を超えて求められるものづくりを目指すトミタが、日本が誇る壁紙を発信していく。
●tomita TOKYO TEL03-3273-7500