この伝統技術を継承しながら、現代にふさわしい家づくりに取り組んでいる建築集団が、1956年創業の「杉坂建築事務所」だ。日本の伝統的な木造軸組をメインに、RC住宅から最新の環境共生住宅を、設計から施工まで一貫して行う。ひとつひとつ丁寧に作り上げられてきた住まいは、この50数年で1千棟を超える。中でも得意とするのは、木の特徴を最大限に生かした伝統木軸構造。太い梁や柱を使ったダイナミックな工法が、杉坂建築事務所ならではの空間を創造する。
杉坂建築事務所では、伝統工法の原点に立ち戻り、住む人の生活や、建てる土地、環境に合わせて、最適な素材を選択する。国内林産地との交流を深めており、質の良い材料をふんだんに使いながら、低コストで提供するための効率化にも成功している。かつて手がけてきた住宅の改築も増えているというが、堅牢でありながら優しくもある木の家には、愛着が深まり後世に引き継ぎたいと実感させる魅力があるのだろう。
杉坂建築事務所では、伝統工法の原点に立ち戻り、住む人の生活や、建てる土地、環境に合わせて、最適な素材を選択する。国内林産地との交流を深めており、質の良い材料をふんだんに使いながら、低コストで提供するための効率化にも成功している。かつて手がけてきた住宅の改築も増えているというが、堅牢でありながら優しくもある木の家には、愛着が深まり後世に引き継ぎたいと実感させる魅力があるのだろう。

M氏邸のファサードには漆喰を施し、高断熱技術も注ぎ込んだ。木製の格子戸の奥はカースペースになっている。