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小諸城

武田信玄が築城した時には「酔月城」とも呼ばれた小諸城。その数代後、仙石秀久が城主となり、子の忠政との2世代で二の丸、大手門、三の門などを建てて完成させた。
小諸なる古城のほとりにて

 真田征伐に乗り出したせいで関ヶ原の決戦に遅参した秀忠よろしく、行き掛けの駄賃に小諸城址へ足を延ばした。今は懐古園と呼ばれるこの城に、秀忠軍が入っているのだ。
 特徴的なのは、城下町より低い地に縄張りされた穴城である点。江戸時代の姿を今に残す大手門から小諸駅を通って、懐古園の正門に当たる三の門へと歩くと、確かに穴に潜っていくような感覚に陥る。さらに園内では、二の丸や天守台、黒門、本丸など、城跡の随所に自然石を野面積みにした石垣が見られ、往時の小諸城の勇壮な姿をほうふつとさせる。
 ちょっとした酔狂に、三の門にアウディ A8を乗り付けた。見立ては、戦国時代を華麗に生きた真田軍たる上田城だ。完璧なまでに防備された堅牢にして革新的、しかも美しい上田城の姿に、アウディの技術力の全てを結集した最高芸術作品、A8が重なる。ダイナミックな走りと、凛とした存在感、そして威厳に圧倒され、北国街道を駆け抜けた真田と同じ血が通っていると感じた。

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