世界の贅沢、NILEの贅沢

いにしえより王朝貴族の清遊地、京都・嵐山にたたずむ「星のや 京都」は、大堰川から小舟で移動する。この上なく優雅な気分になる。

清流のほとりに心遊ばせる　星のや 京都

知っているつもりで知らなかった日本の伝統文化や約束事。四季の自然が醸すひそやかで美しい驚き。「星のや 京都」には、新たな発見が幾つも待ち受けている。
　嵐山の渡月橋から小舟で大堰川をさかのぼること15分。にぎわいがすっかり遠くなった頃、「星のや 京都」が現れる。水辺に立つ宿は、かつては豪商・角倉了以の書庫兼邸宅で、その後旅館として生まれ変わった１００年ほど前の日本建築。「星のや」らしくモダンに改築しつつもそこここに伝統職人の技を生かし、和の美への思いを込めた意匠を凝らしている。今年春に完成した空中茶室は、桜や紅葉の木々を目の前で楽しめるよう、大堰川にせり出すように屋外に造られたお休み処。自然に抱かれながら昼間は茶室として野点を、夜はバーとしてオリジナルカクテルを風流に楽しめるのが人気だ。