
客室「山路地」のリビングは掘りごたつスタイルで、日本人が落ち着いて、快適に過ごせる造り。
敷地全体が森に抱かれた「星のや軽井沢」では、滞在しながらに自然の息吹を感じ、次第にそこになじんでゆく自分を発見できるのが楽しい。かつて、この地に集った文化人たちも同じ森からエネルギーを得て、新たな創造の源としたに違いない。自然と触れ合うための数々のプログラムが用意されているが、興味深いのは、心と体の本来の機能を取り戻すための「森林養生」だ。東洋医学を修めた専任の食事療法士による伝統的な診断法で、ゲスト一人ひとりの健康状態と生活習慣を把握。それぞれに最適な生活習慣改善プログラムを作成してくれる。玄米菜食を基本とした“食養"食物療養法の講義を受けるうちに、日々頂く食事の滋養が体の隅々に行き渡る気がしてくる。朝の太陽を体いっぱいに吸収する“太陽食"では、五感がすっと浄化されるようだ。2泊3日から6泊7日まで用意された「森林養生」は、価値の高い滞在プログラムだ。