
最高クラスの「星のや」ブランドのコンセプトを色濃く反映する「星のや 軽井沢」の谷の集落。

“もう一つの日本へ”
星野リゾート
星野リゾート
Text Michiyo Tsubota
日本の原風景がよみがえる森の避暑地や風雅な川辺へ。あるいは、伝統文化が残る離島へ。星野リゾートが運営する「星のや」ブランドは、自然と共存しつつ、現代的な快適さをも追求する和のリゾート。“リゾート”が、日常を離れて自然の中に身を置き、心身の再生をもたらすための装置だとすると、「星のや」はまさに日本のリゾートの王道を行く。
星野リゾートの歴史は、常に自然の恵みとともにあった。初代経営者の星野国次氏が、別荘地として発展し始めたばかりの軽井沢に温泉の掘削を開始したのが1904(明治37)年。その後、1914(大正3)年に星野温泉旅館を開業したのが、星野リゾートの始まりである。内村鑑三、島崎藤村を始め多くの文化人が訪れるようになり、星野温泉旅館は当時の文化をリードする場となった。昭和中期、野鳥研究で知られた中西悟堂が滞在したことをきっかけに、所有地に隣接する国有林は「国設 軽井沢野鳥の森」に指定されることとなる。当時始まった野鳥見学のツアーは、現在の星野リゾートが力を入れているエコツーリズムへとつながってゆく。
1995年、星野リゾートに社名を変更して以来、4代目経営者である星野佳路氏は、企業ビジョンを「リゾート運営の達人」と設定。運営事業に取り組むと同時に、星野温泉旅館の改築計画を進め、2005年には「星のや 軽井沢」を開業した。
先代たちが紡いだ自然と共生する知恵を、現代に最もアジャストする形で実現しているのが、今の星野リゾートだ。現在、滞在型旅館「星のや」を始め、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」の3ブランドを全国に展開。中でも最高クラスの「星のや」は、「星のや 軽井沢」「星のや 京都」、今年開業した「星のや 竹富島」の3軒で、いずれも自然と調和した滞在型の宿。それぞれの魅力を、ここに紹介しよう。
1995年、星野リゾートに社名を変更して以来、4代目経営者である星野佳路氏は、企業ビジョンを「リゾート運営の達人」と設定。運営事業に取り組むと同時に、星野温泉旅館の改築計画を進め、2005年には「星のや 軽井沢」を開業した。
先代たちが紡いだ自然と共生する知恵を、現代に最もアジャストする形で実現しているのが、今の星野リゾートだ。現在、滞在型旅館「星のや」を始め、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」の3ブランドを全国に展開。中でも最高クラスの「星のや」は、「星のや 軽井沢」「星のや 京都」、今年開業した「星のや 竹富島」の3軒で、いずれも自然と調和した滞在型の宿。それぞれの魅力を、ここに紹介しよう。