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紫舟+チームラボ「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」展
紫舟×猪子寿之×三潴末雄
トークイベントも開催
世界を舞台に活躍する書道家の紫舟と「ウルトラテクノロジスト集団」として知られるチームラボのテクノロジーをコラボレーションさせた「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」展が6月5日(火)からミヅマアートギャラリーにて開催されている。
 昨年恵比寿ガーデンプレイスにて2日間のみ開催された「Love LetterProject'11」展で発表され、反響を呼び、今春には欧州最大のバーチャルリアリティ博覧会「Laval Virtual」(仏)にて行われた国際コンテスト「Revolution」に出品し、「建築・芸術・文化賞」を受賞した本作。今回はさらにバージョンアップした作品を展示する。
 暗やみの中、壁面に書が浮遊し、流れ落ちていく。観客がその書に触れようとすると、その影に反応し、文字は姿を変える。元の文字が「鳥」であれば、羽を広げた鳥のイメージに変わって「木」の方に飛んでいこうとし、「蝶」であれば「花」のそばに寄り添うといった具合に。壁面上で移り変わるアニメーションは、自然界に同じ瞬間がないように、3D空間上でリアルタイムに計算され、常に新しい景色を創り出す。
 “漢字一文字が持っている世界、書に込めた思い、そして、あなたの行為と、まわりのひとびとの行為、そういうものが重なって、世界は作られていきます"という作品コンセプトが表している通り、書と観客の関係は、「触れる」というとてもシンプルで根源的な手段で、私と世界の反応とはじまり、 変化ということの初々しさとうつくしさを、私たちに示している。
 本作は、古代において人間同士のコミュニケーションをとるために生まれた文字が、最も古いインタラクティブツールであることを、最新のテクノロ ジーを駆使し、改めて掬い上げ、敬意を払うかのような作品でもある。
 ぜひ、この新しくも懐かしい、インタラクティブ作品を体感して欲しい。
●紫舟/書道家。六歳より書をはじめる。書を用い、文字をイメージ表現・表情・感情をつけ情報としての文字に意思を吹き込む。そして日本の伝統的な書を、世界に通用する「意思を表現する」手段として世界を舞台に発信している。
●チームラボ/2001年始動。代表 猪子寿之。プログラマー、エンジニア、数学者、建築家、デザイナー、CGアニメーター等スペシャリストで構成される「ウルトラテクノロジスト集団」。「日本 再生」を企業理念とし、日本から世界へ、高いテクノロジーと文化を発信し続けている。

紫舟+チームラボ「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」
開催日時:2012年6月5日(火)~6月30日(土)※日・月・祝休廊
開催場所:ミヅマアートギャラリー 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
TEL03-3268-2500 http://mizuma-art.co.jp
紫舟×猪子寿之×三潴末雄トークイベント:6月23日(土)18:00~
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