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コーヒーカップに日本の品格をのせて ノリタケ
Text Rie Nakajima
高い美意識に裏付けられた妥協のないものづくりで、世界の人々を心酔させた「オールドノリタケ」。日本の存在を海外に知らしめた品格漂う名品たちが、現代のインテリアに合うコーヒーカップコレクションとして復活した。
江戸末期の激動の時代。長い鎖国を解き、日本の国力が弱体化することを憂えた森村市左衛門は、外貨を稼ぎ日本を潤すことを目的に海外貿易に着手する。なかでも、需要の高かった陶磁器に着目した。「白く精緻(せいち)で、美しい洋食器をつくりたい」この想いが、ノリタケの原点である。
その製造は困難を極めたが、原料の改良や釉薬の調合を繰り返したり、ヨーロッパの工場を視察するなど、研究開発を続け、1904年、愛知県の則武(のりたけ)の地に日本陶器合名会社を創立。日本初のディナーセットを完成させた。ノリタケの洋食器は海外へと広がり、世界の食器ブランドへと発展。時代が変わってもそのものづくりの基本は今も変わらない。
アールヌーボーやアールデコなどの西洋のデザイン様式を取り入れつつ、日本の美意識と繊細な手仕事を融合させた豪華な装飾が映える器の数々。独自の技術で生み出されたノリタケの草創期のコレクションは現代でも芸術作品として高く評価され、「オールドノリタケ」と呼ばれるコレクターズアイテムとなっている。これをモチーフとして甦らせたのが、「オマージュ コレクション」だ。
オールドノリタケのエレガンスを継承しつつ、現代の生活に調和するようアレンジ。アロマを引き立てる形や容量、飲み口の心地よさが徹底的に追求されている。日本のものづくりが西欧の人々を魅了した、古き良き時代に思いをはせながら。使うほどに愛着の湧くコーヒーカップが、持ち主の歴史を刻んでいく。
その製造は困難を極めたが、原料の改良や釉薬の調合を繰り返したり、ヨーロッパの工場を視察するなど、研究開発を続け、1904年、愛知県の則武(のりたけ)の地に日本陶器合名会社を創立。日本初のディナーセットを完成させた。ノリタケの洋食器は海外へと広がり、世界の食器ブランドへと発展。時代が変わってもそのものづくりの基本は今も変わらない。
アールヌーボーやアールデコなどの西洋のデザイン様式を取り入れつつ、日本の美意識と繊細な手仕事を融合させた豪華な装飾が映える器の数々。独自の技術で生み出されたノリタケの草創期のコレクションは現代でも芸術作品として高く評価され、「オールドノリタケ」と呼ばれるコレクターズアイテムとなっている。これをモチーフとして甦らせたのが、「オマージュ コレクション」だ。
オールドノリタケのエレガンスを継承しつつ、現代の生活に調和するようアレンジ。アロマを引き立てる形や容量、飲み口の心地よさが徹底的に追求されている。日本のものづくりが西欧の人々を魅了した、古き良き時代に思いをはせながら。使うほどに愛着の湧くコーヒーカップが、持ち主の歴史を刻んでいく。
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