


牧野氏が節税のために海外移住をすすめている、(上から)シンガポール、香港、マレーシア。マレーシアは同国第2の都市、ジョホールバルはジョホール海峡を横断する土手道によってシンガポールの中心街とつながっているという立地。
海外での投資は法人契約で
海外での資産運用についても、税金は気になるところ。節税メリットを大きくする手法はあるのだろうか。
「私がよく言うのは『国境を越えてヒト・カネ・モノが動けば、必ずそこに税金が付いてきますよ』ということです。海外投資もそう。税金を節減するノウハウが分かっているのといないのとでは、資産形成に大きな差が出ます。私が一つアドバイスしているのは、日本と海外の両方に自分のプライベートカンパニーをつくること。親子会社ですね。どちらもペーパーカンパニーでもいいし、片方が実のある会社でもいい。要するに海外の保険会社や金融機関との契約を『法人対法人』にする。というのも、日本の会社や個人が直で契約することはできないからです。そうして会社をつくった上で、それぞれの会社の税務相談を担当する日本語OKの当地の会計事務所や弁護士事務所を付ければ、万全の税務体制が整います。そういったことも含めて、コーディネートしています」
牧野氏は「手元にお金がこれだけあるけど、どうすればいい? 放っておいたら、いつの間にか増えているといいな」というような漠然とした相談こそ「ウエルカム」だそうだ。話の中でニーズを引き出し、多彩な提案をしながら、方針を固めて実行していくスタイルだ。例えば海外の生命保険はお薦め商品だという。
「日本の保険と違って、資金をポンと入れておくだけで、生命保険の役割を果たしながら資産運用もやってくれるんです。5年、10年後に解約返戻金として資金が倍になって戻ってきた、なんてことはザラ。レバーを利かせれば、保険を担保にお金を借りて、より大きなお金を回すこともできますしね。こうした資産運用に際しては、PB(プライベートバンク)に、国債や社債を組み込んで分散投資する形で商品設計をお願いするのがいいでしょう。もちろんPBの紹介もします。他の金融商品でも、国ごとに異なる税制をウオッチしつつ、日本と海外で二重課税が生じないようにしたり、投資信託を選んでいただく時に分離課税20%で済む商品群を紹介したり、常に課税を考慮したアドバイスをしています。あと意外と盲点なのは、海外で得た外貨は日本円に換えてから帰国すること。でないと、日本で為替利益に課税されますから、要注意です」
「私がよく言うのは『国境を越えてヒト・カネ・モノが動けば、必ずそこに税金が付いてきますよ』ということです。海外投資もそう。税金を節減するノウハウが分かっているのといないのとでは、資産形成に大きな差が出ます。私が一つアドバイスしているのは、日本と海外の両方に自分のプライベートカンパニーをつくること。親子会社ですね。どちらもペーパーカンパニーでもいいし、片方が実のある会社でもいい。要するに海外の保険会社や金融機関との契約を『法人対法人』にする。というのも、日本の会社や個人が直で契約することはできないからです。そうして会社をつくった上で、それぞれの会社の税務相談を担当する日本語OKの当地の会計事務所や弁護士事務所を付ければ、万全の税務体制が整います。そういったことも含めて、コーディネートしています」
牧野氏は「手元にお金がこれだけあるけど、どうすればいい? 放っておいたら、いつの間にか増えているといいな」というような漠然とした相談こそ「ウエルカム」だそうだ。話の中でニーズを引き出し、多彩な提案をしながら、方針を固めて実行していくスタイルだ。例えば海外の生命保険はお薦め商品だという。
「日本の保険と違って、資金をポンと入れておくだけで、生命保険の役割を果たしながら資産運用もやってくれるんです。5年、10年後に解約返戻金として資金が倍になって戻ってきた、なんてことはザラ。レバーを利かせれば、保険を担保にお金を借りて、より大きなお金を回すこともできますしね。こうした資産運用に際しては、PB(プライベートバンク)に、国債や社債を組み込んで分散投資する形で商品設計をお願いするのがいいでしょう。もちろんPBの紹介もします。他の金融商品でも、国ごとに異なる税制をウオッチしつつ、日本と海外で二重課税が生じないようにしたり、投資信託を選んでいただく時に分離課税20%で済む商品群を紹介したり、常に課税を考慮したアドバイスをしています。あと意外と盲点なのは、海外で得た外貨は日本円に換えてから帰国すること。でないと、日本で為替利益に課税されますから、要注意です」