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時の「ずらし」がきいた
東京の町並みを体感
「望郷-TOKIORE(I)MIX」山口 晃展 開催
今最も注目される現代美術作家のひとり、山口晃の展覧会「望郷―TOKIORE(I)MIX」がメゾンエルメス8階フォーラムで開催されている。東京藝術大学にて油画を専攻、同大学院修了後、日本美術史と大和絵の深い造詣と、精緻な技術をもとに、独特の想像力とユーモアを持って日常と空想が混ざり合うような作風を確立した山口氏。2001 年には、第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞、近年では美術展のみならず、書籍や新聞挿絵、パブリックアートなど、活躍の幅を広げている。
 そんな彼の新作を中心に構成される今展覧会では、洛中洛外図に想を得た作家を代表する電柱のシリーズやノスタルジックな仕掛け小屋などによって立ち現れる東京の街並みを表現。明治に江戸に遡る東京という街が歴史の中で纏ってきた美意識にどこまでも忠実に、時間軸だけがデフォルメされたような「ずらし」の効いた風景を、日常的でありながらもどこか遠くの出来事のように演出している。
トウキョウリミックス、トキヲリミックス、トキオリミックス。
 タイトルに含まれる「言葉あそび」が、見るものの感覚もミックス(撹拌)し、見慣れた東京の街が、過去、現在、未来、という時が幾重にも重なった不思議な姿として浮かび上がる。今はなき、慣れ親しんだ風景を色鮮やかにたどることで、故郷への思慕の念をいだき、甘美な哀愁を感じて欲しい。

「望郷―TOKIORE(I)MIX」山口 晃展
会場:メゾンエルメス8階フォーラム 東京都中央区銀座5-4-1 TEL03-3569-3300
会期:2012年2月11日(土・祝)~2012年5月13日(日)
月~土 11:00-20:00(最終入場 19:30)、日 11:00~19:00(最終入場18:30)
会期中無休 入場無料
※3月20日(火)までの期間、1階のウィンドウディスプレイでは「みにくいアヒルの子」というタイトルのもと山口氏がてがけたディスプレイを楽しむことができる。
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