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(上)家具をデザインし、店舗で接客もする青木祥一社長。工房と二つの店舗を行ったり来たり。(下)高度な木工技術でオーダーメイド家具の制作を手がける山下谷雅孝(やましたや まさゆき)工場長。
「お店に来てデザインを気に入って頂いても、その家具がお客様の住まいに合うかどうかはわかりません。長く使って頂くことを前提にしているので、サイズ感や使い勝手など、デザイン以外のことも細かくご説明しています」とは、たまプラーザ店の根本 歩(ねもと あゆむ)店長。様々なことをヒアリングした上で、その場でラフデザインを描き、思いをカタチにしていく。
 受注が決まったら、実際に家具を置く場所に出向き、部屋の雰囲気を見ながら、さらに詳しいデザインを詰めていく。その際、採寸もするのでサイズ感なども提案する。こうしたやり取りをしてから、工房にデザインを流すまでにかかる時間は早くて2週間ほど。職人による仕事もそうだが、一つ一つの過程において顧客に寄り添い配慮しながら進んでいく。青木 祥一(あおき しょういち)社長がいつもいうのは、「デザインとモノづくりは相反するもの」だということ。機能性を追求していくとデザイン面で諦めなければならないこともある。顧客の要望を聞いてデザインを描いたスタッフと職人はぶつかり合うこともあるが、それはいい意味での化学反応になる。ディスカッションを重ね、試行錯誤してできた家具は、唯一無二、この世で一つだけのものとなる。
 オープンして5年目になるたまプラーザ店には、オープン当初から置いているダイニングテーブルがある。打ち合わせテーブルとして使うことが多いので、キズがついているところもあるが、「新しいキズは目立ちますが、時間が経つうちに“味わい"が出てきます。経年によってどのように変わっていくのか、そしてどのように空間に溶け込んでいるのかを実際に見て感じて頂きたいですね」と根本店長はいう。
 こうしたスタンスを保ち続けることができるのは、自社の製品に自信があるからこそ。「工房を持ってそこで職人が作ることに、これからもこだわっていきます。お客様には永くお使い頂く上での安心もお届けしたいのです」。青木社長の言葉に3rdのプライドが見える。

●3rd たまプラーザ店 TEL045-532-9798 
 東戸塚店 TEL045-823-6496 3rd-style.com
(上)職人たちの工房での作業風景。職人はみんな一人で一つの家具を担当する。(下)精細な手描きスケッチを得意とする根本歩店長。多くの要望を聞いてきた経験を生かし、新しいデザインも考案。
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