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(左)ジャクソン・ポロック《ナンバー11, 1949》 1949年 インディアナ大学美術館 © 2011, Indiana University Art Museum (中)ジャクソン・ポロック《カット・アウト》1948-58年 大原美術館(右)ジャクソン・ポロック《ナンバー11, 1951》 1951年 ダロス・コレクションDaros Collection, Switzerland
日本初のポロック回顧展
始まる
評価額200億円!
ポロックの最高傑作も初出品
アクション・ペインティングの創始者であり、また現代絵画の本流をヨーロッパからアメリカへとたぐり寄せたジャクソン・ポロックは、20世紀アメリカの最も偉大な画家の一人である。そんな彼の生涯は、アメリカン・ドリームそのものであった。
 不安定な精神状況とアルコール依存に苦しみながらも研鑽を積んだポロックは、1943年、著名なコレクター、ペギー・グッゲンハイムに見出され、一夜にしてヒーローとなる。 床に広げた大きなキャンパスに絵具をふり注いで描くアクション・ペインティングで、彼は全米的な注目を集めたのだった。しかし絶頂期の中、ポロックは再びアルコールに溺れ、その人生は破滅に向かう。そして1956年、自動車事故で44歳の若さでこの世を去ったのだった。
 しかし、その後彼の芸術は世界の誰もが認めるところとなり、ジャクソン・ポロックは絵画史上において重要な業績を残したといえる。2006年には、ポロックの作品が1億4000万ドル(当時のレートで約165億円)で売れ、それまでの史上最高額を叩き出した。
そして2012年はジャクソン・ポロックの生誕100周年。東京国立近代美術館では、2月10日(金)より「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」が開催される。日本国内に所蔵されている約30点のポロック作品すべてが一堂に会するのに加えて、世界の名立たる美術館からもポロックの重要な作品が来日する。中でも注目は、イラン革命によって門外不出となった伝説の作品《インディアンレッドの地の壁画》だ。クリスティーズによる最新の評価額は200億円で、2006年にポロックの作品が記録した一枚の絵画の史上最高取引額をはるかに凌駕する。これほど本格的なポロックの個展は世界的に見ても稀有で、質・量ともに今後日本では二度と実施されることはないような規模の内容だ。ジャクソン・ポロックという20世紀の伝説的画家の偉業を振り返る絶好の機会を、どうかお見逃しなく。

●生誕100年 ジャクソン・ポロック展
会期:2012年2月10日(金)~2012年5月6日(日)
会場:東京国立近代美術館
102-8322千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00~17:00(金曜~20:00、入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし3月19、26日、4月2日、30日は開館)
ハローダイヤル03-5777-8600
http://pollock100.com/
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