
毎年行なわれる懇親イベントのため来日したA.ランゲ&ゾーネ CEO ファビアン・クローネ氏。日本市場への熱い思いを語ってくれた。
アジア圏を刺激する日本の時計市場
毎年訪日するA.ランゲ&ゾーネの人々にとって、日本はいかなるマーケットなのか。「日本人のモノに対する価値観はドイツ人に近しいです。テクニカルやメカニカル面にも精通し、本物を見極めるシビアな目を持った日本は重要な市場で、この国のプレスが当社製品に好意的であることは我々の誇りです。今日の経済状況でも日本での成果は良い結果を出しており、確実に定着したことを示しています。」とCEOのクローネ氏は語る。この勢いで今年は北京にブティックを開店し、中国での認知向上も期待される。しかし同じ極東とはいえ中国と日本ではブランドの捉え方に差異がある。流行を追う代物と一線を画す同社の気高い要素を日本の正規代理店やプレスが広く報じたのは、ドイツに並ぶハードウエアに秀でた工業国という特性が日本人の根底にはあるからだ。はたして中国市場にドイツ製高級時計のトップブランドが定着するか否かは注目したいところだ。