さすがに、ここまで値下がりすればJリートの個々の銘柄やJリート・ファンドは「今、狙い目」であると言える。というのも、まずは個々のJリートの市場価格(投資口価格)を1投資口当たりの純資産で割って求める「NAV倍率」というモノサシで考えた場合、その値が1.0あるいはそれ以下という水準にまで低下している例が数多くあるという事実による。1.0というのは企業で言えば“解散価値"に等しい値であり、株価で言えば「もう今以上に下げようがない水準」ということになる。
より単純に、Jリートに投資した場合に投資家が得る「利回り」の点から言っても、足元の市場価格は安定なまでに割安と言える。執筆時において、東証に上場するすべてのJリートの平均分配金利回りは4.14%となっており、なかには6%を超える利回りとなっているものもある。株式の配当利回りと同じで、あまり高すぎるのも問題ではあるが、平均して4%超というのは資金運用を考えるうえでかなり魅力の水準と言えるだろう。
より単純に、Jリートに投資した場合に投資家が得る「利回り」の点から言っても、足元の市場価格は安定なまでに割安と言える。執筆時において、東証に上場するすべてのJリートの平均分配金利回りは4.14%となっており、なかには6%を超える利回りとなっているものもある。株式の配当利回りと同じで、あまり高すぎるのも問題ではあるが、平均して4%超というのは資金運用を考えるうえでかなり魅力の水準と言えるだろう。

(左)THIS MONTH RECOMMEND ビットコインはもう終わった!?
著者いわく「ビットコインは金融のメインストリームとしての存在にはなり得ない」、「ビットコインの将来性については、厳しめに見ておいた方がよい」。そう考える根拠について、これまで本書ほど論理的に解説したものは存在しなかった。一方で、ビットコインの中核技術として開発されたブロックチェーンについては「間違いなくこれからの金融やビジネスの仕組みに革命を起こす」としてその将来性について詳述。実に盛りだくさんな一冊である。
『アフター・ビットコイン―仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者―』中島真志/新潮社/1,728 円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
著者いわく「ビットコインは金融のメインストリームとしての存在にはなり得ない」、「ビットコインの将来性については、厳しめに見ておいた方がよい」。そう考える根拠について、これまで本書ほど論理的に解説したものは存在しなかった。一方で、ビットコインの中核技術として開発されたブロックチェーンについては「間違いなくこれからの金融やビジネスの仕組みに革命を起こす」としてその将来性について詳述。実に盛りだくさんな一冊である。
『アフター・ビットコイン―仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者―』中島真志/新潮社/1,728 円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com