
古の港町、博多
江戸時代の城下町、
福岡。
江戸時代の城下町、
福岡。
Text Koko Shinoda
Many thanks to the Oriental Hotel Fukuoka, Hakata Station Photos ©Fukuoka City and Others
Many thanks to the Oriental Hotel Fukuoka, Hakata Station Photos ©Fukuoka City and Others
九州最大の都市でありながら、福岡は緑豊かな山並みを背景に変化に富んだ海岸線に恵まれ、どこかリゾートの雰囲気が漂う。国際空港でもある福岡空港からは、10分かからずに中心部に着く。日本で最も街に近い空港だそうだ。
福岡の中心にあるのが博多駅。アジアとの貿易で栄えた港町の博多、福岡藩の城下町としての福岡、という二つの名がこの地には奇妙にも共存している。九州新幹線の起点として、九州の玄関口である福岡市の中心部にありながら、駅名は博多なのだ。
現在はJR博多シティという、デパートや飲食街、映画館や屋上庭園などを備えた巨大な駅ビルとなっている。1階の博多一番街は、食の町を誇る博多ならではの飲食店がずらりと並び、旅行者にも地元民にも人気だ。中2階のカフェから、1日10万人もが利用するという博多駅構内のにぎわいを望むことができた。ふと、松本清張を有名にした推理小説『点と線』に博多駅が登場したことを思い出す。確か怪しい心中の話だった。
行き交う人のドラマを想像しながら眺める、東海道・山陽新幹線の西の終着駅の風景は、飽きることがなかった。
福岡の中心にあるのが博多駅。アジアとの貿易で栄えた港町の博多、福岡藩の城下町としての福岡、という二つの名がこの地には奇妙にも共存している。九州新幹線の起点として、九州の玄関口である福岡市の中心部にありながら、駅名は博多なのだ。
現在はJR博多シティという、デパートや飲食街、映画館や屋上庭園などを備えた巨大な駅ビルとなっている。1階の博多一番街は、食の町を誇る博多ならではの飲食店がずらりと並び、旅行者にも地元民にも人気だ。中2階のカフェから、1日10万人もが利用するという博多駅構内のにぎわいを望むことができた。ふと、松本清張を有名にした推理小説『点と線』に博多駅が登場したことを思い出す。確か怪しい心中の話だった。
行き交う人のドラマを想像しながら眺める、東海道・山陽新幹線の西の終着駅の風景は、飽きることがなかった。

