
ホルモン関根氏が描いた、ニッチェ「OMシアター」のイメージイラスト。
-美術- 現代美術と羊
ヘルマン・ニッチェの世界
ヘルマン・ニッチェの世界
Text Hormone Sekine
十二支のひとつである羊は、ルネッサンス以降のヨーロッパ絵画にたびたび登場するモチーフだ。中国で生まれた干支とは違い、ユダヤ教、キリスト教に由来することは言わずもがな。迷える子羊よ…で知られるように、キリスト教では、民は羊に、キリストは羊飼いに喩えられている。
またユダヤ教では「過越の子羊」の逸話が出エジプト記にあり、その祝祭日にほふられた子羊を家族みなで食することは欠かせないイベントのひとつだ。そのため、羊やその群れが絵の背景に描き込まれたり、16~ 17世紀の画家エル・グレコの「羊飼いの礼拝」のように、羊飼いをモチーフにした作品が数多く描かれてきている。現代美術においても、ひとつのメタファーとして重要な立ち位置を占めていることは言うまでもない。
十二支のひとつである羊は、ルネッサンス以降のヨーロッパ絵画にたびたび登場するモチーフだ。中国で生まれた干支とは違い、ユダヤ教、キリスト教に由来することは言わずもがな。迷える子羊よ…で知られるように、キリスト教では、民は羊に、キリストは羊飼いに喩えられている。
またユダヤ教では「過越の子羊」の逸話が出エジプト記にあり、その祝祭日にほふられた子羊を家族みなで食することは欠かせないイベントのひとつだ。そのため、羊やその群れが絵の背景に描き込まれたり、16~ 17世紀の画家エル・グレコの「羊飼いの礼拝」のように、羊飼いをモチーフにした作品が数多く描かれてきている。現代美術においても、ひとつのメタファーとして重要な立ち位置を占めていることは言うまでもない。