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村上春樹 『羊をめぐる冒険(上)(下)』(講談社文庫)
-小説-
村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』
Text Nile’s NILE

「羊」が登場する有名な小説といえば、やはり村上春樹の「羊をめぐる冒険」だろう。
 1982年に発表されたこの作品は、デビュー作の『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く、村上春樹の青春3部作完結編。また、ジャズ喫茶の経営を辞め、専業作家として初めて書いた、この長編小説で野間文芸新人賞を受賞した。
 多くの村上ファンの中でも、「『羊をめぐる冒険』で“村上ワールド"に触れ、衝撃を受けた」という声もあるように、“村上春樹らしい独特の世界観"があらわされている。


   “僕"と“鼠"シリーズの最後は不可思議な冒険に

 ではここで、作品の内容を簡単に紹介する。
 広告代理店を経営する主人公「僕」は、ある日、特殊な耳を持つガール・フレンドに『羊をめぐる冒険が始まる』と奇妙な予言を受けた。その言葉通り、彼のもとには大物右翼「先生」の秘書が現れ、ある「羊」を探し出すように脅迫する。「僕」が制作した広告の写真に、特別な力を持つというその羊が偶然写っていたのだ。そしてその写真は、消息不明の友人である「鼠」が北海道から「僕」に送ってきたものだった。「僕」は会社を辞め、ガール・フレンドとともに、「羊」そして「鼠」を探すため北海道へと旅立つ。
 タイトル通り“羊をめぐる"、かなり謎めいた冒険の始まりを予感させる。
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