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鶴岡の伝統野菜が旨い
北に鳥海山、南に出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)と東側は険しい山に囲まれ、西側は日本海に臨む山形県庄内平野。さらに、最上川や赤川といった大きな流れが大地を潤す、実り多き土地である。米どころとして知られているが、近年、この地で作られていた“伝統野菜"が注目されている。
 中でも、“全国区"となったのがだだちゃ豆。産地である鶴岡では田を畑に転作し、だだちゃ豆を作る生産者も多いそうだ。他にも、種を絶やさず受け継いで作られている伝統野菜や、復活を遂げたものもある。
 さらに鶴岡市内のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」のシェフ、奥田政行氏が、赤ねぎなどの地元、庄内の伝統野菜を積極的に使ったメニューを提供し、食通たちの間で話題になった。古くから守り受け継いできた伝統野菜は、山形県内に数多く残っており、野菜以外の山菜なども含めた在来の作物は150を超えると言われる。さらに鶴岡市、酒田市、庄内町、三川町、遊佐町が属する庄内地方では、30以上の品種が存在する。
 そしてもう一つ、庄内の米と寒冷な気候、月山山系の豊かな水に恵まれた鶴岡市大山は、かつて東の灘と呼ばれる酒どころとして、全国にその名を知られていた。今も伝統の技と誇りを受け継ぐ大山の酒蔵では旨い酒が造られている。
(上)羽越本線酒田から鶴岡へ。その車窓からの庄内平野を望んで。日本有数の穀倉地帯で、その7割以上が田んぼだという。この平野には最上川と赤川、二つの大河が流れており、長い歳月をかけて山から土砂を運び、平らな土地を形成した。時に洪水を起こし、そのおかげで肥沃な土壌となった。(下)鶴岡市内にある産直あぐりの(左上から)きゅうり、たもぎだけ、こしあぶら、わらび、おかひじき、ひらたけ、月山筍、さくらんぼ“紅さやか”。生産者が“採れたて”を持ち込む。
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