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この教会群を背にして、石畳の大三(だいさん)坂を下る。ここは上下和洋折衷様式の町家――1階が和風、2階が洋風に設計された木造2階建ての店舗もしくは住宅が、特有の風景を織り成す。こういった町屋は他に、常盤坂やベイエリアの金森倉庫東側一帯など、至る所で見られる。

 なぜ函館にこんな異国風の建築が生まれたのか。おそらく狭い函館には外国人居留地が置けず、市民と外国人が雑居していたからだろう。それだけ西洋の建築技術を取り入れやすい環境にあったのだ。

 函館の坂をめぐり感じる異国情緒と春、出かけてみてはどうだろう。
(上)1908(明治41)年に再建された旧ロシア領事館。ロシア革命からソ連成立の混乱期には、多くのロシア人が逃れて来たという。急勾配の幸坂にあり、赤レンガに白い漆喰が映える。
(下)右は太刀川家住宅店舗。米国商などとして活躍した初代・太刀川善吉が1901(明治34)年に建築した。左隣に立つ洋館は2代目・太刀川善吉が応接専用室として増築したもの。
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