PAGE...1|2|3
1893(明治26)年に、酒田米穀取引所の付属倉庫として旧庄内藩酒井家により、最上川と新井田川に挟まれた通称「山居島」に建てられた山居倉庫。舟による米の積み下ろしに便利な場所で、12棟の巨大な木造倉庫が連なる様が美しい。最上川側のケヤキ並木が独特の風情を伝えている。
その一つが本間美術館である。高雅な気配を漂わせる美術館は、もとは本間家の別荘であった。酒田の豪商の中でも、本間家は「日本一の地主」とまでいわれ、莫大な富と権力を持つ名家だ。江戸時代には、藩財政の立て直しに携わったり、飢饉の折に備蓄米を人々に提供したりなど、地域社会にも多大な貢献をしていた。この本間美術館も、太平洋戦争後に沈んだ酒田の人々の心を励まそうと、所有する別荘を開放して造られた戦後初の私立美術館である。所蔵品の中心は本間家寄贈の古美術品で、東北諸藩からの拝領品と、北前船によって運ばれた品々である。本間家の資力と、芸術への造詣の深さを感じる。
PAGE...1|2|3
LINK
CULTURE
春、空と大地と
>>2019.3.4 update
TRAVEL
Long Love with Sakata 受け継がれてきた「粋」
>>2014.6.6 update
CULTURE
鶴岡の伝統野菜が旨い
>>2019.2.28 update
STYLE
The Art of HONMA 本間ゴルフ
>>2011.6.30 update
STYLE
名匠誕生 本間ゴルフ
>>2013.7.10 update

記事カテゴリー