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「『一期一会』舞台も料理も二度巡って来ない、たった一度の出会いです。役者は舞台の上でその一瞬の輝きを見せられるよう、日々精進することが大切と思っております。本日は、『勧進帳』が日本の伝統文化への出会い、また親しんでいただける道しるべとなれば、こんなに嬉しいことはございません」と團十郎丈がコメントを寄せた。
ダイナースクラブ特別協賛
日本文化へのオマージュ
Photo Kunihiro Mori
市川團十郎×アラン・デュカスの饗宴
東京・銀座でも木枯らしが吹き、寒さが本格化した12月2日、シャネル銀座ビルでは、日本の伝統文化とフランス料理のエスプリの出会いが生み出すイベント「日本文化へのオマージュ」が開催された。同イベントは、2006年からダイナースクラブの特別協賛で催されており、昨年に引き続き、歌舞伎俳優・十二代目市川團十郎丈とフランス料理界を代表するシェフ、アラン・デュカス氏の素晴らしい饗宴となった。さらに今年は、特別ゲストとして、祇園 さゝ木の料理長・佐々木浩氏が参加。料理でも、日本とフランスが見事に融合を果たし、日仏文化の交流を目と耳と舌で味わえる、という特別な体験ができた。
 まず、シャネル銀座ビルディング4階「ネクサスホール」には、十二代目市川團十郎丈が登場。「歌舞伎というのは、1603(慶長8)年、出雲の阿国 (いずものおくに)という女性が、京都の四条河原で演じた念仏踊りが始まりと言われています。同時代、イタリアでは音楽に合わせて宗教劇を演じるという、後にオペラに発展する音楽劇が始まったのです。1万キロも離れた場所で、時を同じくして現代にまで残る“音楽劇"が始まったのは非常に面白い」という興味深い話の後、歌舞伎文化が花開いた元禄時代に初代團十郎が能からヒントを得て上演が始まった、歌舞伎十八番である「勧進帳」について詳しく解説。そして、現在の形にしたのが八代目・團十郎であるなど勧進帳と成田屋の関わりの深さを教示しながら、みどころを團十郎丈が即興で長唄に合わせて演舞した。
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