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「南禅寺から哲学の道にいたるエリアも散策におすすめです」と、南禅寺の三門で山本さん。
重要文化財だからとか、歴史があるからとかでなく、心から好きになってもらえる京都を紹介する。そんな姿勢が山本さんにはうかがえる。それこそ、すぐれたコンシェルジュたるゆえんだろう。
 さらに京都を深く知りたいひとは、山本さんに「明日の見どころは何ですか」と訊ねるといい。
 「京都はいまも古い習慣を大事にする町ですので、二十四節気に基づいた行事も多く、また神社でも地域の暮らしに根付いたお祭が日々執り行なわれていますので、タイミングが合えば素晴らしい神事のご案内ができます」
 夏の京都といえば7月の祇園祭だが、あまり知られていない楽しみがあります、と山本さんは言う。
 「祇園祭は町衆の祭事である山鉾巡行が有名ですが、八坂神社の神事である三基の神輿が町内を勇壮に巡る神幸祭と還幸祭も必見です。また、鉾を組み立てる様子が見学できる山鉾建や、一般の人も鉾を曳く事ができる山鉾曳初めもおすすめです」
 このように、京都には見どころがいくつもある。
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