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(上)真古館と名づけられたカフェが敷地内に立つ。「静かな時間を過ごすのに最適な隠れ家的存在です」と山本さんお気に入りの場所。(右下)吉田山荘の料理は、旬のものを活かした本会席料理(15,000円~)。有機栽培の食材なども多く使う。昼は6,000円のミニ会席も。(左下)南禅寺そばにはインクラインと呼ばれる史跡が。昔、荷物を運搬するため疏水を貨物船が通っていた名残。「4月のはじめになると600mほどの斜面を桜が見事に覆います。南禅寺を訪れる方へおすすめすると喜ばれるスポットのひとつです」と山本さん。
南禅寺の開創は鎌倉時代。応仁の乱では戦禍を受けたが、徳川家康が再建した。いまは、境内全体が庭園ともいわれ、東山を背景に美しい景色を堪能できる。小堀遠州作という方丈庭園も残っている。
 「京都で育つと、動物園や美術館のあるこの一帯に子どものときから親しんできます。南禅寺は四季すべてよく、花の季節が終わると夏は青もみじがとてもきれいです」
 もうひとつ、山本さんも時どき足を運ぶというのが、料理旅館の吉田山荘。白川通と今出川通の交差点にほど近いが、小高い丘にたつ建物におもむくと、空気がしんとしている。
 「静かな時間を過ごしたいという方におすすめ。食事もおいしいし、真古館とよばれるティーサロンのコーヒーやケーキもお気に入りです」
 クルマ寄せのある玄関は、吉田山荘のトレードマークともいうべきステンドグラスが美しい。
 京都の魅力がまた一つ、増えた。
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