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Photo Shira Golding
続いては昨年、大きな話題となった「iPhone G3」。アップル社は2007年末に、有害化学物質であるPVCとBFRの使用を段階的に廃止することを発表した。これもまた環境への配慮に優れているように思えるが、明らかに時代遅れの対応である。なぜなら競合相手であるSony Ericsson社とNokia社は、PVCとBFRの使用をすでに廃止しているのだ。
 最後はオバマ大統領も後押ししているクリーン石炭技術。同技術は現在、米国の41州で総額60億ドル以上が投資され、導入が進行中である。国内埋蔵量の多い石炭を燃料として使うことで、従来のエネルギー技術よりも77%もクリーンに発電することができると謳われている。だが石炭の燃焼は多くの温室効果ガスを排出し、採掘には自然環境破壊が伴う。プロジェクトに組み込まれている炭素地中隔離技術や炭素隔離技術にしても、実用化にはまだまだほど遠いのが現状なのだ。これらを踏まえ「石炭がクリーンとは究極の矛盾」、とグリーン・ウォッシュ・ブリゲードは批判している。
 時代の潮流から環境への配慮をアピールする企業も多い。それだけに、消費者は企業が提示する情報の裏を読み、正しい判断を下すことのできる目を養う必要があるようだ。

●Stop Greenwash(英語)
http://www.stopgreenwash.org/
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