このように様々な種類の免疫細胞治療があるが、どれが一番優れた治療法なのか一概には言えない。なぜなら免疫細胞治療は病気の経過やひとりひとりのがん細胞の性質によっても作用する効果が異なるからである。瀬田クリニックグループでは「免疫組織化学染色検査」を行って患者のがんの特徴を検査し、病気の経過や状態、がん細胞に合わせた免疫システムをもとに最適な治療を見極める個別化治療、いわゆるオーダーメイド治療を行っている。「病気を治すのではなく病人を見てその状態や体質に合ったケアするのが医療だと考えます。メンタルを含めた総合的な対応をしないと身体は良くなりません」という後藤院長。「この病気にはこれが一般的に最適な治療」というような画一的な診察は同クリニックでは決して行わない。そして、こういった治療の実現には、前述した言葉通り日々の研究が糧であるという。

病院とは思えないスタイリッシュな診察室。ここで患者にとって最適な治療法を導き出していく。