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日本最大の海賊とは・・・
村上海賊は長らく独立勢力を保ったが、この木津川口の戦いで三島村上氏すべてが毛利家に協力している。因島村上氏は、6代当主村上吉充が、毛利元就の流れをくむ小早川隆景率いる小早川家の重臣、乃美宗勝の妹を妻に迎えるなど姻戚関係にあり、以前から毛利・小早川家にくみしていた。

 決定的となったのは、1588(天正16)年、豊臣秀吉によって出された海賊禁止令である。これにより、村上海賊は海の支配権を失った。そして、関ケ原の合戦で毛利率いる西軍についた村上海賊は、敗戦によって島を追われることとなる。ここに、村上海賊は終焉を迎えた。

 現在も、瀬戸内海の島々には村上海賊の足跡が数多く残っている。緑に覆われたいくつもの城跡の他、印象に残るのは彼らのもう一つの顔を思わせる祈りの跡だ。
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