後藤院長は、「標準的治療だけでは、がん治療には限界があります。転移を生じる進行がんの場合、全身治療が必要となるため、標準的治療は抗がん剤だけですが、一般的な抗がん剤は副作用も強く、また薬剤耐性があるため長く使い続けることができません。そのため、QOLを高く維持しつつ分子レベルでがん細胞を攻撃することができる全く新しい全身治療が求められています。現在、免疫細胞治療が注目を集めているのには、そのような背景があるわけです。もちろん、細胞医療は新しい治療技術でもありますし、より大きな可能性を秘めていますので、さらに高い治療効果を目指して日々研究開発も進めています」と語る。
▶進化するがん治療法「免疫細胞治療」(2)に進む
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がんの三大治療法と免疫細胞治療の特徴。