
(左)2層吹き抜けのエントランスホール。大きな窓から中庭の緑が眺められる。(右)建物の意匠や石造りの重厚さが高級感を醸し出す。

静けさの中の華やぎ――クレストコート砂土原
Text Mayumi Sakamoto
緑豊かな和風の中庭を建物がぐるりと囲み、その外側に回廊式のパティオが配されている。約5000㎡の敷地は季節の移ろいを映し出す植栽に包まれ、ゆるやかな時間が紡ぎ出されていく。都心であることを忘れてしまう静寂。贅沢なまでに繰り広げられるスケール感。「クレストコート砂土原」は、この地の持つ独特な雰囲気をまとう高級アパートメントである。
市谷砂土原町は都内有数の高級住宅街だ。フランス語によるインターナショナルスクール「リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京」が近いため、フランス人をはじめとした外国人が多く暮らすエリアで、このレジデンスも居住者の半数はエクスパットクラスの外国人である。一方で市谷周辺は、尾張や加賀などの大藩の屋敷や、徳川家康の名参謀といわれた本多佐渡守正信の別邸があったことでも知られ、歴史もある。砂土原町という地名は"佐渡守"に由来。町内の浄瑠璃坂も、江戸時代の三大仇討ちの舞台として有名だ。歴史に彩られる風格、そしてエレガントな品格がこの土地の魅力。その価値を受け継ぎ、建物の意匠や素材には、細部にまでこだわっている。
市谷砂土原町は都内有数の高級住宅街だ。フランス語によるインターナショナルスクール「リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京」が近いため、フランス人をはじめとした外国人が多く暮らすエリアで、このレジデンスも居住者の半数はエクスパットクラスの外国人である。一方で市谷周辺は、尾張や加賀などの大藩の屋敷や、徳川家康の名参謀といわれた本多佐渡守正信の別邸があったことでも知られ、歴史もある。砂土原町という地名は"佐渡守"に由来。町内の浄瑠璃坂も、江戸時代の三大仇討ちの舞台として有名だ。歴史に彩られる風格、そしてエレガントな品格がこの土地の魅力。その価値を受け継ぎ、建物の意匠や素材には、細部にまでこだわっている。