
田嶋智太郎 経済アナリスト
「恐怖の報酬」のチャンスに挑む!
去る9月10日、東京ドームで行われた対巨人戦に勝利した広島カープが25年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を決めた。その前日9日の株式市場では、広島電鉄の株価が約11年ぶりの高値を更新したほか、広島地盤でコンビニエンスストア事業を営むポプラの株価も一時1年4カ月ぶりの高値をつけた。
この時点、あるいはカープが優勝を決めた時点で、そろそろ関連銘柄の株価上昇がピークアウトすると考えたのは、おそらく筆者だけではなかろう。投資戦略的には、株式の信用取引口座を利用して「空売り」を仕掛けることで、後に一定の利益を手に入れることができそうだと考える場面である。
投資・相場の世界には「恐怖の報酬」という言葉がある。たとえば、前出の広島カープ関連銘柄のように足元で株価がグングンと上昇しているときに、あえて恐る恐る売りを仕掛けるときなどに用いられる。結果として、後に株価が急落することで利益が得られれば、それが「恐怖の報酬」である。そして案の定、週明け12日に関連銘柄の株価は軒並み急落することとなった。
もうお分かりのように、要は「逆張り」の考え方であり、よく引き合いに出される投資の格言には「人の行く裏に道あり花の山」とある。こうした考え方は、むしろ相場が大幅に下落し続けている場合に有効となるケースの方が多いかもしれない。古い格言には「落ちてくるナイフはつかむな」ともあるが、そこには同時に恐怖の報酬を得るチャンスが転がっている場合も少なくはない。
この時点、あるいはカープが優勝を決めた時点で、そろそろ関連銘柄の株価上昇がピークアウトすると考えたのは、おそらく筆者だけではなかろう。投資戦略的には、株式の信用取引口座を利用して「空売り」を仕掛けることで、後に一定の利益を手に入れることができそうだと考える場面である。
投資・相場の世界には「恐怖の報酬」という言葉がある。たとえば、前出の広島カープ関連銘柄のように足元で株価がグングンと上昇しているときに、あえて恐る恐る売りを仕掛けるときなどに用いられる。結果として、後に株価が急落することで利益が得られれば、それが「恐怖の報酬」である。そして案の定、週明け12日に関連銘柄の株価は軒並み急落することとなった。
もうお分かりのように、要は「逆張り」の考え方であり、よく引き合いに出される投資の格言には「人の行く裏に道あり花の山」とある。こうした考え方は、むしろ相場が大幅に下落し続けている場合に有効となるケースの方が多いかもしれない。古い格言には「落ちてくるナイフはつかむな」ともあるが、そこには同時に恐怖の報酬を得るチャンスが転がっている場合も少なくはない。
