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鬼才、蜷川幸雄が演出を手がける壮大な歌舞伎スペクタクル
『NINAGAWA 十二夜』は、シェイクスピアの原作をもとに、蜷川幸雄の演出によって2005年に初演された作品だ。これまで誰も成し遂げたことのない新作に意欲を抱いた菊之助が、シェイクスピアに造詣の深い蜷川に協力を熱望して上演が実現した企画である。偉大な原作をいかしつつ、歌舞伎独自の演出や舞台技術をいかしてスペクタクルに表現した公演は各界から絶賛され、数々の演劇賞を受賞した。これが2007年の再演時に英国プロデューサーの目に止まり、今回のロンドン公演が企画されたのである。折しも、翌2008年は日英修好150周年だった。そして企画が実現した2009年3月、ロンドンのバービカンシアターでは、歌舞伎を一度も見たことのない英国人も含め、満員の客がその開幕を見守っていた。
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