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町石道は矢立交差点付近で、国道480号線と交差する。ここからほど近い五十四町石の先にある「袈裟掛石」。弘法大師が袈裟を掛けたといわれる岩である。ここから先が清浄結界となる。
由来となった「町石」とは、根本大塔と奥の院御廟を到達点とする、高野山麓にある慈尊院から1町(約109メートル)ごとに参詣道の道標として建てられた五輪卒塔婆形の石塔のこと。根本大塔を起点として慈尊院までの約22キロメートルの道中に180基、根本大塔から奥の院御廟まで約4キロメートルの道中に36基、合計216基の町石が置かれている。この高さ3メートルほどの五輪塔は、巡礼者にとっては信仰の対象でもあったらしく、人々は町石に手を合わせながら、高野山への参道を歩いたという。
 この小径が山頂へと近づくにつれ、鬱蒼と生い茂る木々によって陽の光は遮られ弱くなっていく。薄暗い山道は、霧に包まれることもあるだろう。そんなとき聖地までの残りの距離を示す町石の存在は、巡礼者たちの疲労した心身を癒す慰めにもなっただろう。現在我々が目にする町石の多くは、鎌倉時代に建て替えられたもの。当時の面影を今に残す山道を、巡礼者たちの信仰心に想いを馳せながら歩くのも一興だ。
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