
山々が折り重なるように峰を連ねる高野山付近からの眺め。眼下には雲海が広がる。
八つの峰に囲まれた山上の聖地、高野山。
弘法大師空海の曼荼羅世界が展開される
弘法大師空海の曼荼羅世界が展開される
古より周囲の山々である外輪山を「外八葉」(今剛峯、小塔峯、山王峯、遍照峯、姑射山、転軸山、楊柳山、摩尼山)、内輪山を「内八葉」(「剣崎峯、南虎峯、宝珠峯、薬師山、山王峯、神応岳、小塔峯、勝蓮花峯」)と呼び、あわせて16葉の山々を金剛界曼荼羅の十六大菩薩に見立て、蓮の花を象徴する曼荼羅の中心に高野山があるとする。仏の智慧や慈悲を象徴する蓮華にたとえられた、その荘厳な聖域を表現した有名な一節がある。
「高野山は、帝城を避て二百里、京里をはなれて無人声、清嵐梢を鳴らしては、夕日の影しづか也。八葉の嶺、八の谷、まことに心もすみぬべし。花の色は林霧のそこにほころび、鈴のおとは尾上の雲にひびけり。瓦に松おひ、墻に苔むして、星霜久しくおぼえたり」(『平家物語』十之巻 高野巻より)。これは、平安時代後期、高野山信仰の最盛期を迎えた頃の情景を表現したものと考えられている。京の都から遠く離れ、俗世界からも隔離された山上の霊地。そこにある様々な自然、修行の鈴の音までもが霊的なものを感じさせる姿が実に美しく表現されている。
「高野山は、帝城を避て二百里、京里をはなれて無人声、清嵐梢を鳴らしては、夕日の影しづか也。八葉の嶺、八の谷、まことに心もすみぬべし。花の色は林霧のそこにほころび、鈴のおとは尾上の雲にひびけり。瓦に松おひ、墻に苔むして、星霜久しくおぼえたり」(『平家物語』十之巻 高野巻より)。これは、平安時代後期、高野山信仰の最盛期を迎えた頃の情景を表現したものと考えられている。京の都から遠く離れ、俗世界からも隔離された山上の霊地。そこにある様々な自然、修行の鈴の音までもが霊的なものを感じさせる姿が実に美しく表現されている。
問い合わせ 高野山 永代供養事務局 フリーダイヤル: 0120‐5832‐94 TEL: 03-3275-0140 URL: http://www.kouyasaneitaikuyou.net/