

金融コラム
田嶋智太郎 経済アナリスト
田嶋智太郎 経済アナリスト
当面の日経平均株価の戻りに大きな期待!
くしくも、前回更新分の本欄を執筆していた時分が、米・日の株価や原油価格、ドルや資源国・新興国通貨などの当面の底となって反発に転じた。あれから1カ月が経過し、NYダウ平均やWTI原油先物価格などは、中期的にリバウンドが生じる可能性を示す、ダブルボトムのパターンを完成させた。足元では全体に、リスク選好のムードがだいぶ回復してきたように思われる。
年初からおおよそ2カ月の間、市場に吹き荒れた大嵐の発生源は原油価格の一段の下落と中国リスクに対する懸念の高まりであったわけだが、前記のとおり原油価格はいったん戻りを試す展開となり、中国リスクも3月5日に全国人民代表大会が開幕したことをきっかけに、政策期待が市場で高まったことにより、とりあえずはいったん沈静化している。もちろん、中国リスクに対する懸念というのは“寄せては返す波"のようでもあり、また2 ~ 3カ月後あたりには蒸し返される可能性もあろう。とはいえ、ひとまずは前回の本欄で述べた「適当な押し目買いのチャンス」が訪れたことは事実である。
こと日本株に関しては、2月12日に日経平均株価が一時1万5000円を割り込んだ場面を境に底入れ・反発し、執筆時までの1カ月足らずでいったんは1万7000円台を回復する動きとなったことが注目される。その一因は、やはり政策期待であると考えられる。
年初からおおよそ2カ月の間、市場に吹き荒れた大嵐の発生源は原油価格の一段の下落と中国リスクに対する懸念の高まりであったわけだが、前記のとおり原油価格はいったん戻りを試す展開となり、中国リスクも3月5日に全国人民代表大会が開幕したことをきっかけに、政策期待が市場で高まったことにより、とりあえずはいったん沈静化している。もちろん、中国リスクに対する懸念というのは“寄せては返す波"のようでもあり、また2 ~ 3カ月後あたりには蒸し返される可能性もあろう。とはいえ、ひとまずは前回の本欄で述べた「適当な押し目買いのチャンス」が訪れたことは事実である。
こと日本株に関しては、2月12日に日経平均株価が一時1万5000円を割り込んだ場面を境に底入れ・反発し、執筆時までの1カ月足らずでいったんは1万7000円台を回復する動きとなったことが注目される。その一因は、やはり政策期待であると考えられる。