
自然界で生態系の調和を保つ菌との関わりを大切にすることが地球環境を考える第一歩。というのがコンセプト。

野生酵母とともに生きる生活
Text Keiko Nagahashi
COBOと人との豊かなつながり
私たちと共に生きている微生物「酵母」。目には見えなくとも、体内をはじめ、野菜や果物、そして空気や水の中にも、たくさんの野生酵母が漂っている。そんな「身近な野生の菌と日々関わりあい、ともに生きるCOBO生活」を提案しているのが「ウエダ家」だ。「酵母」が生み出す栄養は、天然のアミノ酸やミネラル、ビタミンB群など、私たちの身体に免疫力をつけ、有益に働くものばかり。ところが現代人はその自然界からのめぐみを自分のからだに取り入れる知恵や感覚を失いつつある。そこで酵母を育て栄養をとりながら、体内に眠っている生きものとしての感覚を呼び覚ます。さらにはCOBOという視点から食、生活、環境をデザインし、音楽やアートなどの分野まで追求していく。これが「ウエダ家」の試みだ。そのメッセージの発信地として、イベントスペースやキッチンを設けた「COBO STUDIO」が、東京・恵比寿の地球と人に優しい暮らしを提案するコンセプトショップ「Bios」内に開設される。オープンは4月ともう少し先になるが、楽しみに期待したい。