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菌興椎茸協同組合の原木椎茸
Photo Masahiro Goda Text Nile’s NILE
鳥取県東部、因幡国(いなばのくに)では土地を守り、種を受け継ぎ、先人の知恵と、現代の研究によって、高級な食材を生み出している。うまい食材を求めて旅に出た。
鳥取市にある日本きのこセンターは1958(昭和33)年に設立された、きのこに関する我が国唯一の民間学術研究機関だ。菌類の分類、生態、遺伝、生理の基礎研究から優良品種の開発、栽培、経営、流通に関する応用研究まで幅広く取り組む。「ここは日本きのこセンターのほだ場です。ここで開発した品種の生産・流通の実証事業をしています」と説明してくれたのは同グループの菌興椎茸(きんこうしいたけ)協同組合の代表理事組合長の下田秀一さん。現在、全国で栽培される原木椎茸の人気の品種は、同センター菌蕈(きんじん)研究所が開発したものだという。そして今、話題を集めているのが1980年代に開発した品種「菌興115号」。県では原木栽培した傘8㎝以上で厚さ2.5㎝以上の椎茸を「鳥取茸王(たけおう)」としてブランド化。ブランド化促進協議会が中心となって、ここで栽培した「菌興115号」の肉が厚く、大きな椎茸を都内の百貨店や有名レストランと直接契約して販売している。肉厚でぷりっとした旨み豊かな椎茸は大人気だ。
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