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寿司は握りが命
「今の時期は魚に力があって、一年で最も美味しい季節。サバにコハダ、ブリや牡蠣、白子も美味しい。この時期の寿司はぜひ食べてもらいたいですね」
 魚本来の美味しさを大事にしているので、手をかけすぎないのが武蔵氏の心情だが、締めものにはこだわりがある。サバは2〜3時間で浅く締めたものと、割り水をして一晩寝かせたものを用意。浅締めのものはツマミで、一晩締めたものは握りで楽しむ。うま味が凝縮したサバとシャリが相まって深みのある味わいを醸し出す、ツウ好みな一品だ。
 寿司は「握りが勝負」と、つまみは2、3品で切り上げ、握りに入る。おまかせで大体14貫、旬の食べ盛りの魚が続く。シンプルな黒板の平皿に置かれると、握りの美しさが一層引き立つ。余計なものは一切とりのぞいた、静謐な店内で、寿司のうまさを存分に堪能したい。
●「鮨 武蔵」
東京都港区南青山5-18-10 アデッソエムスB1 TEL03-5464-3634
定休日:日曜・祝日 営業時間:18時〜21時(最終入店)
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