
トヨタの新興国向けモデル「ETIOS」。「マンジョットが提示したコミュニケーションは、日本人や他国の人間には絶対に思いつかなかったであろう」(トヨタ自動車の則武CE)と後に語られるほど、その戦略は、現地のニーズとトヨタの思いをつなぐものであった。
TOYOTAの新興国インド攻略
「ETIOS(エティオス)」の挑戦
「ETIOS(エティオス)」の挑戦
「極際感覚」を持つマンジョット氏ならではの仕事の一つが、TOYOTA自動車のインド市場攻略だ。意外にも、インド市場ではライバルから遅れをとっていたトヨタ。インド市場ではこれまで、海外自動車メーカーは“他国のお下がり"を販売することが主流であった。そんな中マンジョット氏は、インドが世界初の「ETIOS」販売チャネルであり、インドの人々の為に生まれたモデルであることを情緒的に訴えようと考えたのだ。
彼は、「ETIOS」のメッセージとして、“World First . India First"すなわち、「インド発、世界を動かす可能性を秘めた車」というフレーズを掲げた。メッセージを受け取ったインド国民に、トヨタへのイメージ革命が起こったのは言うまでもない。
「現地のことも、日本のことも“心"から理解できる人間が必要だと思います。日本企業のブランドを崩さず、かつ、インド人に合うように正しいブランドマネージメントができることが大切。その上で、『極際感覚』を反映した表現を行っていくのが、私の仕事の流儀であり、多くの日系企業に必要とされる理由の一つです」
彼は、「ETIOS」のメッセージとして、“World First . India First"すなわち、「インド発、世界を動かす可能性を秘めた車」というフレーズを掲げた。メッセージを受け取ったインド国民に、トヨタへのイメージ革命が起こったのは言うまでもない。
「現地のことも、日本のことも“心"から理解できる人間が必要だと思います。日本企業のブランドを崩さず、かつ、インド人に合うように正しいブランドマネージメントができることが大切。その上で、『極際感覚』を反映した表現を行っていくのが、私の仕事の流儀であり、多くの日系企業に必要とされる理由の一つです」