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笠谷信明さんの大山こむぎ
Photo Masahiro Goda Text Nile’s NILE
鳥取県中・西部、かつて伯耆国(ほうきのくに)と呼ばれたこの地域では、大山の自然の力を享受し、多彩なおいしいものを産している。うまい食材を求めて旅に出た。
30年ほど前には約1000tの収穫があった県内産の小麦だが、その生産は途絶えていた。それを米子市のベーカリー「麦ノ屋」のオーナー、出井亘さんが2010年に「大山こむぎ」として復活させた。地元産の小麦でパンを作りたかったからだ。この大山こむぎのブランド化を目指し、広報や販売に力を入れているのが、大山こむぎプロジェクト事務局長の笠谷信明さん。今では自らトラクターに乗って、大山こむぎを栽培する生産者の一人でもある。「一度、ゼロになった小麦の収穫は、初年度2.7t、8回目の収穫を迎える今年は200tを見込んでいます。ここまできたことに、やりがいを感じるばかりです。今では大山を取り囲むように、6市町村の12の農家で50haを栽培しています」。大山こむぎとして販売しているのがミナミノカオリと銀河のちからの2種で学校給食にも使われている。「6月初旬に収穫期を迎えます。今年もおいしい小麦となるよう日々生産に努めています。耕作放棄地を上手に使って、それを減らすことが、もう一つの目標」と笑顔で夢を語った。
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